英会話講師の視点で見る、子ども英語教室の選び方

講師の視点で見る子どもの英語学習
はじめに
English Studio and を作った理由
コラム① 英語が「苦手」になる理由
コラム② 英語は「積み上げ」学習
コラム③ なぜ and は少人数制なのか
コラム④ and のレッスンで育っていくもの
コラム⑤ 英語を自分の『ことば』にしていくレッスン
番外編
英会話講師の視点で見る、子ども英語教室の選び方
フォニックスとは?英語の音と文字の関係
英会話講師の視点で見る、子ども英語教室の選び方
子ども向けの英語教室を探していると、さまざまなタイプのスクールがあることに気がつきます。
ネイティブ講師との会話を中心にした教室
フォニックスや読み書きを丁寧に進める教室
会話と文法をバランスよく学ぶ教室
など、それぞれに特徴があります。
どの英語教室がいいのか迷ってしまいますよね。
英語教室にはそれぞれの考え方があり、「ここが一番良い」と単純に比べられるものではありません。
ここでは、英会話講師として長くレッスンを続けてきた経験から、英語教室を見るときに参考になるいくつかの視点をご紹介したいと思います。
英語はどれくらい続けると話せるようになる?
保護者の方から、
「英語は何年くらい続けると話せるようになりますか?」
と聞かれることがあります。
第二言語として英語を習得する場合、日常会話ができるようになるまでには、一般的に2000〜3000時間程度の学習が必要と言われることがあります。
さらに、英語を使って仕事をしたり、英語を教えたりするレベルになるには6000時間以上の学習が必要という研究もあります。
もちろん個人差はありますが、こうした数字を見ると、英語が短期間で完成する学習ではないことが分かります。
学習の進むペースや学習密度には個人差がありますので、
「〇年続ければ必ず話せるようになります」と、はっきり言い切ることは、実はなかなか難しいのです。
英語が長い時間をかけて身についていく学習だからこそ、英語教室を選ぶときには、その教室がどのような考え方でレッスンを行っているのかを見ることも大切になります。
英語に「慣れること」を中心にした教室
英語の歌やゲーム、会話などを通して英語に触れる時間を多く作るタイプの教室です。
ネイティブ講師とのやり取りを中心に、英語を使う楽しさを感じることを大切にしている教室も多く見られます。
英語を初めて学ぶ子どもにとって、
「英語って楽しい」
「英語で話すのは面白い」
という経験は、とても大切な入り口になります。
こうした教室は、英語に対して前向きな気持ちを育てやすい、英語を話すことにためらいがなくなりやすい、という特徴があります。
一方で、レッスンの中で文のしくみを丁寧に整理する時間が少ない場合、学年が上がり学校英語が始まる頃に文法を改めて理解する必要が出てくることもあります。
その際に、テキスト追加購入や文法クラス併行受講などで費用が増える場合もあります。
【向いているご家庭】
- 英語にまず慣れてほしい
- 英語に触れる経験を増やしたい
- 楽しさを大切にしたい
読み書きや音のルールを中心にした教室
フォニックスなどを使い、文字と音の関係を学びながら読み書きの練習を中心に進めていく教室もあります。
英語は、日本語とは文字の仕組みが大きく異なります。
そのため音のルールを学ぶことで、読む力が伸びやすくなることがあります。
ワークブックなどを使って、読み書きの練習を中心に進めるレッスンが多いのも特徴です。
ただし、会話練習の時間がやや少なくなる場合もあります。
【向いているご家庭】
- 英語のルールを理解させたい
- 読み書きの力を大切にしたい
- 学校の英語の授業やテストに対応できる力を身につけてほしい
学習のつながりを意識して進める教室
前に学んだことが次の理解につながるように組み立てながら進めていくタイプの教室もあります。
表現だけでなく、文の形や使い方、発音などを合わせて学びながら、学習内容が少しずつつながっていくようにレッスンが組み立てられていることが多いです。
以前に学んだ表現が別の場面で出てきたり、形を変えて使われたりすることで理解が広がっていきます。
そのためこのタイプの教室では、学んだことを別の場面でも使える力が育ちやすいという特徴があります。
一方で、短期間で成果を求める場合(英検合格や受験対策など)には、学習の進み方がややゆっくりに感じられることもあります。
andは、このタイプに近い形でレッスンを行っています。
【向いているご家庭】
- 中学生以降の英語にもつながるよう、英語をきちんと身につけてほしい
- 表面的な暗記ではなく、理解しながら学んでほしい
- 落ち着いた環境で英語を学ばせたい
(英語学習が積み上がっていく仕組みについては、②英語は『積み上げ』学習 のコラムでも触れています。)
英語教室にはそれぞれの考え方がある
英語教室には、それぞれの指導方針があります。
英語に楽しく触れることを大切にしている教室もあれば、読み書きを丁寧に進める教室もあります。
会話を中心にしたレッスンもあれば、理解のつながりを意識して進めるレッスンもあります。
大切なのは、「どの教室が一番良いか」ではなく、
その教室の考え方が、ご家庭の考え方やお子さまの性格・学び方に合っているかどうかだと思います。
英語はすぐに結果が出る学習ではなく、長い時間をかけて理解を広げていく学習です。
だからこそ英語教室を選ぶときには、その教室がどのような考え方でレッスンを行っているのかを見てみることが大切です。
